脳梗塞の再生医療の今

リハビリ

新横浜にあります 脳梗塞リハビリ専門 保険外サービス 「Discovery style」施設長の阿部です
前回、11月24日(土)に開催させていただきました、第3回無料開放イベントで「脳梗塞リハビリの現状と作業療法士が伝えたいこれからのリハビリの知識」をお話しするに当たり、脳梗塞の現状について私なりに情報収集を行いました。
その中の一つとして、脳梗塞再生医療における記事がありましたので、今回ご紹介させていただきたいと思います。
※写真は、実際に開催しました第3回無料開放イベントの様子です。

1.再生医療とは?

再生医療は、事故や病気によって失われた身体の一部(細胞・組織・器官)の再生や機能の回復を目指すことを言います。
一般的に再生医療は、人工的に培養した幹細胞などを体内に投与し、臓器や組織の再生を目指すこととイメージさせることが多いようです。

2006年にiPS細胞が誕生して以来、全国の大学や研究機関で再生医療に関連した講座や研究所が新設されるなど、研究が盛んになっているとのことです。
また、日本の再生医療で注目になっているものは以下の2つの研究だそうです。
①iPS細胞(人工多能性幹細胞)
iPS細胞は、自分の毛髪や皮膚から採取した細胞からiPS細胞を作り出すことができるとされています。これを利用することで、様々な臓器を作り出すことが可能となります。

②ES細胞(胚性幹細胞)
ES細胞は、生体外で理論上すべての組織に分化(変化)する分化多能性を持ち、ほぼ無限に増殖させることができるため、有力な万能細胞の一つとして再生医療への応用が期待されています。
この機能を利用することで、治療に必要な細胞や組織・器官などを意図的に作り出すことができます。

再生医療は、これまで治療することが出来なかった難病者や身体障害をお持ちの方に対して、治療や機能の回復が期待されています。

2.脳梗塞に対しての新薬の開発

日本の再生医療ベンチャー、サンバイオが「SB623」という新薬を開発し、脳梗塞によって一度損なわれた脳機能は回復しないとする定説を覆す研究になるとのことです。
研究内容は、

・製造過程は、まず一人の健康なドナーの骨髄液から、多様な細胞に分化する能力を持つ「間葉系幹細胞」を採取する。
・これを加工・培養して製品化し、脳内に生じた患部の周辺に直接注射すると、脳の「再生」が見込める。

この新薬のメリットは、他人の細胞を移植する「他家移植」であり、「他家移植」は量産化できるので製造コストが下がり、価格が安くなります。
また副作用の懸念も少ないとのことです。
さらに、脳の神経細胞を活性化するため、対象疾患は脳梗塞に限らず、「応用範囲」が広くなる可能性もあるようです。
将来的にはパーキンソン病やアルツハイマー型認知症などの、認知症関連の疾患にも適応が期待されています。

そのほかに動物実験ですが、薬とリハビリテーションの併用により、運動機能が改善した報告もされていることから、今後「SB623」がどのようにリハビリテーションに関わってくるのかが楽しみです

現在、「SB623」は日本と米国で治験が行われ、日本で2020年1月期中に同薬の承認申請を行う予定となっているそうです

3.まとめ

今回、脳梗塞リハビリの現状について私が調べた内容の一つである、再生医療についてご紹介させていただきました。
今まで、脳機能はブラックボックスと言われてきた時代がありましたが、脳の可塑性があることが報告され、また脳機能を詳細に調べることができる機器、機能的磁気共鳴映像(fMRI)やオプトジェネティクス(光遺伝子学)も出てきており、現在は神経リハビリテーションの考え方が当たり前の時代になってきました。
その中で、今回の脳梗塞再生医療のトピックです。
この中で私は、脳機能が回復しただけでは正しく効率的な運動を行うことは不十分であると考えています。その背景には必ず運動の学習が必要であり、私たちが生まれてから獲得してきた技能も運動の学習から得られたものが多々あります。
よって、リハビリを行う必要性は今後も重要であり、正しい運動学習がよりよい運動パフォーマンスの向上につながると私は考えています。
なので、今回のように脳梗塞の現状を知っておくことはとても重要であり、私たちセラピストも脳梗塞の現状に合わせたリハビリを提供していく必要性があると感じています。

4.今回の情報記事

今回、参考にさせていただきました内容の記事を下記にURLを掲載させていただきました。
ご興味がある方は、お時間がある時に、下記のURLから情報の詳細をみていただけたらと思います、

①https://www.news-postseven.com/archives/20170127_480371.html?PAGE=1#container

②https://answers.ten-navi.com/pharmanews/15077/

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