いざ、買い物にチャレンジしてみて!

リハビリ

横浜市港北区新横浜にあります 脳梗塞リハビリ専門 保険外サービス 「Discovery style」施設長の阿部です

当施設では、脳血管アプローチのコース期間中、または単独のコースで実際の生活場面に関する課題の実践を行う時間を設けています。
今回は、公共交通機関(バス)を利用し、買い物に挑戦したお客様がいらっしゃいましたので、このブログ記事でシェアさせていただきます。

1.買い物という課題の難しさ

日常生活関連動作を行う際に、買い物だけではなく、他の動作にもその課題を達成するために必要な複数の構成課題が必ず存在し、その構成は二重や三重にもなっています。
しかし、私たちが養成校でリハビリを勉強する内容の中に、世の中にある課題一つ一つについて学ぶ機会はなく、世の中に出ているリハビリ関連の参考書にも、どうしたら買い物を行うことができるのか?という解決方法までが記載されているものは、私の中ではあまり見当たりませんでした。

私の中で買い物という課題は、「歩く」という基本的な移動能力の他に、「人とのすれ違い」、「目的の物品を探す」など、複数の課題を同時こなしながら行うマルチタスク課題で、いろいろな感覚情報を処理しながら行う必要性があるととても難しい課題だと考えています。

2.実際に買い物に挑戦してみて

今回、買い物に挑戦したお客様は、当社(株)リカバリータイムズの脳卒中特化型デイサービスと訪問リハビリを行っている方で、バランス能力が向上し、歩行が安定してきているお客様でした。
活動量としては、デイサービスでルームランナーを約10分間、ご利用できる程度に増えてきていました。また、屋外訓練も進んできていて、当社のデイサービスからご自宅まで公共交通機関を用いて帰宅する経験を数回行えていました。

しかし、今回の買い物を通して、ご本人様からいただいたコメントが、「こんなに疲れやすいとは思わなかった」とのことです。

買い物をするための移動とは、ただ歩くことのみに集中する運動ではなく、周囲の環境に気を配りながら、目的の物を探すという、情報を処理しながら移動することもが求められるので、普段のデイサービスで行っている運動の数倍の情報処理をしていたと考えられ、いつもより疲労感が大きく出たと思われます。
※私の考察では、買い物という環境から受ける情報処理量が多く、脳の活動量が増え、脳疲労の影響も大きかったと考えています。

一つ一つに注意を集中し過ぎてしまうと、実際に行う行為(目的の動作)自体が円滑に進行することが難しくなり、相手のペースに合わせたり、物事を行うタイミングがズレてしまうなどという結果につながってしまいます。
このように、目標となる課題を達成するためは、どのように動作の中にある複数の構成課題の過程をこなしていくかが、ポイントになると私は考えています。
例えば、より歩行が安定することで、歩行への意識が向かなくなり、周囲の環境に注意を向ける余裕が作れることが可能です。また、バランス能力が向上し、細かなステップを用いた身体の使い方ができれば、人混みの中を移動しながら、買い物することも可能です、また、どのように目的地まで行くかなど、事前に情報を調べておき、計画的に課題を実践することもできます。

実践する個人によって、得意不得意があり、得意な能力は使用し、不得意なことは代償手段を用いることも重要な課題を達成するためのポイントだと私は考えています。

3.今回の買い物課題を通して得られたこと

このような屋外活動を一緒に経験させていただく中で、考えていかなければならないことがありました。
それは、立ち上がりや歩行と同様に実践者には個別性があり、何かのモデルをその人に当てはめることはできないということです。
そのため、一度課題を実践し、経験をしてみることで、セラピスト自身もお客様自身も新しい発見があり、その経験をお互いにシェアすることが重要であると思います。
私たちのスキルは経験を積み上げることで発展してきてるといっても間違いではないと思います。
記憶の中でも長期記憶、特に手続き記憶(本人が繰り返し学習や練習によって身につけた技術や無意識のうちに記憶していること)は忘れにくいとされており、この考え方も経験と合わせて重要なことだと考えています。

この時間を通して、一つ一つの事柄をしっかり評価していくことの重要性を改めて感じました。

4.まとめ

今回は、新横浜脳梗塞リハビリ専門「Discovery style」の脳血管アプローチサービス期間に行った買い物への実践について、報告させていただきました。

当施設では、このように保険内サービスでは行えない課題を保険外サービスとして実践する機会を出来る限り作り、脳梗塞を発症後の生活スタイルを少しでも変えるサポートをさせていただけたらと思っています。
もし当施設についてご興味・ご関心がございましたら、下記のURLから当施設のホームページをご覧いただけたら幸いです。

https://discoverystyle.jp/

 

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