バランスって言うけれど!バランスについて考える。

リハビリ

横浜市港北区新横浜地区にあります脳梗塞リハビリ専門 保険外サービス 「Discovery style」施設長の阿部です。

脳梗塞リハビリを実施していく中で、「バランス」という用語を使うことが多々あります。

この用語は一般の方も使用している用語でもありますし、私たちセラピストの間でも臨床の中で行っているリハビリ場面を報告する評価の一つとして良く使用しています。

バランスがうまく取れないから、杖を外せない。

バランスが取れないから座っていることが不安定だ。

上記のように「バランス」という用語は何気なく使用してしまうことが多いような気がします。

そこで今回は、理学療法ジャーナルVol.52 No.9 2018 9月号の中で「バランス再考」というテーマで特集が組まれていました。
その中で紹介されていたバランスの定義を参考に、バランスという何気なく使ってしまっている言葉を少しでも整理できたらと思います。

〇バランスの定義は?

バランスについて考えるときに、「バランス」と「バランス能力」と分けて検討すると良いとジャーナルの中では紹介されていました。

簡単に言うと、バランスバランス能力は下記のように表現できるそうです。

バランスとは、、
観察された結果として動作の状態(動作の安定性)

バランス能力とは、、
バランスを保つために必要な身体機能

上記をバランスバランス能力の定義としてまとめると、

バランスは、「姿勢調整における安定性に着目した概念で、一定の支持基底面内に身体重心を収めることがその要件になり、姿勢調整に関わる多くの要素により遂行されるもの」

一方で、バランス能力は、「姿勢保持や動作において、支持基底面と身体重心の関係を時間的・空間的に適切に保ち、目的とする課題を安全に効率よく実行させる機能」

というようにバランスを2つに分けており、私にとってバランスの考え方を改めるヒントになりました。

〇臨床場面におけるバランスの考え方

上記のような考え方を参考に、臨床場面で対象の方とバランスについて評価する際に、より具体的にバランスについて説明することができます。

私の中では、バランスという用語は、視覚的に観察してみて、安定しているのか?安定していないのか(不安定なのか)?ということに置き換えることができるのではないでしょうか?

また、バランス能力は、バランスを安定させるために必要な構成される機能として捉え、バランスが不安定なお客様にどの機能がバランスを安定させるために不可欠であるのか?ということを評価し、実感していただくことが、バランスという用語をうまく臨床場面でお客様と一緒に理解できる方法ではないかと私は考えています。

よって、私はバランスを構成する機能をお客様と一緒に確認し、どの機能が上手く使えていて、うまく使えていない課題は何か?と確認することを行っています。
上記のような過程をお客様と一緒に踏むことで、今後行っていくリハビリの内容に共通の理解が生まれ、リハビリが行いやすくなるという経験をしました。

今回のブログを通して、普段何気なく使ってしまっている用語を正しく、より分かりやすくお客様に伝えなければならないという重要性を再度確認することができました。

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