半側の空間に注意が向きにくい状態に対するリハビリの工夫

リハビリ

横浜市港北区新横浜地区にあります脳梗塞リハビリ専門 保険外サービス 「Discovery style」施設長の阿部です。

当施設では脳梗塞後遺症をお持ちのお客様に脳梗塞リハビリを提供させていただいています。
リハビリと言っても、決められたマニュアルがあるわけではなく、お客様個人個人に見合った形のリハビリを当施設では行っています。

その中で今回は右側の空間に無視があり、注意が向きにくく、歩行場面で介助が必要なお客様と脳梗塞リハビリを行う機会がありました。

そこで経験したリハビリの工夫をご紹介できたらと思っています。

1.右半側の空間無視に対するリハビリの工夫

先日、全身コーディネートコースをご利用されているお客様と脳梗塞リハビリを行いました。

お客様は脳梗塞後遺症により右側空間の無視があり、注意が向きにくく、身体の軸も左側に偏移傾向にあります。

そのため、歩行で移動する際に、左側へ進んでいってしまう傾向にあり、注意を促すために声かけを随時させていただいています。

本日は歩行に着目しました。

お客様は鏡で自分の姿を確認すると、自己で身体軸を正中付近に修正しようとされます。
よって、身体軸自体が左側に偏移しているのではなく、どのように身体軸を正中位に戻すのか?という方法が難しいのではないかと推論しました。

そこで、歩行中に声かけをしながら右空間への注意喚起を促しましたが、大きな身体軸の変化は見られませんでした。

さらにもう一つの工夫として、移動する際に進行方向を明確にした環境設定を行い、身体軸を右側へ方向づけられるようにサポートしました。

リハビリベッドや壁を使い、視覚で自分の運動方向(進行方向)を明確にしました。

上記の工夫を行うと、麻痺側下肢の引っかかりは残存しますが、介助量が少なく歩行することが出来るといった結果が得られました。

ご本人様も、歩きやすさが変わったという「気づき」が得られ、今後どのように歩けば良いかというポイントを尋ねていただき、自己への関心の向上が高まりました。

2.まとめ

このように、個人個人の状態に見合った脳梗塞リハビリの工夫は重要だと私は考えています。

施設ではお客様と意見交換をしながらリハビリを作っていく過程をとても重要視しています。

また後日、半側空間無視に対する研究等もご紹介できるように内容を深めていきます。

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