脳梗塞リハビリに活かせる筋トレの知識

リハビリ

横浜市港北区新横浜地区にあります脳梗塞リハビリ専門保険外サービス「Discovery style」施設長の阿部です。

先日、週末にリハビリの研修会に参加してきました。
その研修会の中で、自主トレーニングでメインとされる「筋力増強トレーニング」について考察する機会がありましたので、このブログの中で紹介させていただきます。

「筋力増強トレーニング」いわゆる「筋トレ」は、正しい姿勢で鍛えたい筋肉に対して適切な負荷をかけるイメージがあります。

しかし、筋トレにはもっと筋肉に対する知識を知っておくことで、自主トレの幅が増えるのではないか?ということを経験しました。

1.研修会の中で得られた筋トレの知識

皆さまはこのような体験をしたことはありますか?

・握力計を数回握ると結果が上がった。

筋トレをしていたが1セット目よりは2セット目の方が楽になった。

上記のような体験の背景について考えることで、より工夫した筋力増強トレーニングが行えるヒントに繋がると私は考えています。

そもそも筋力とは、ある状態において1つの筋あるいは筋群が発揮可能な最大の力のことを指します。

上記の体験をこの筋力の説明を踏まえて考察すると、1回目より2回目の方が筋力が発揮されたことになるので、課題において筋あるいは筋群の発揮可能な最大の力が上がったことになるので、主動作筋あるいは拮抗筋を含めて課題に必要な筋肉の運動単位の増加があったということになります。

神経系と筋力の関係は、1回の収縮について、より多くの運動単位を動員すれば発揮される筋力は増加すると言われています。

ここで使われている運動単位とは、同じ神経に支配され一緒に収縮を起こす筋線維のグループ(Motor unit)とのことです。1回の収縮で動員される運動単位が数種類ある場合、発揮筋力の増大に伴い、動員される運動単位の種類も多く、運動神経も太くなっていくとのことです。

それを踏まえて筋力トレーニングを考えると、、

1回の収縮における運動単位の動員量の増加と筋自体の組織の形態学変化が必要であると考えることができます。

よって、理想の筋力トレは、目標となる筋を発揮させるための正しい方法(トレーニング姿勢、関節および筋肉のアライメント、運動の順序等を配慮する)を学習する必要性があります。

2.当施設での工夫

上記の筋肉の特性と筋トレの知識を踏まえて、当施設で行っている脳梗塞リハビリと照らし合わせてみました。

当施設のリハビリの特徴は、運動のためには手足の運動の土台となる体幹(胴体)のバランスが重要です。
当施設では姿勢に着目し、手足の運動が効率よく行えるための土台作りをお客様と一緒に行い、課題に応じた正しい姿勢作りを行います。

その土台が作れることで、運動が円滑に行いやすくなり、運動を通して筋力を使い、新しい運動経験を一緒に行っていきます。

そして、運動方法については、一度ではなく、複数回行い、その中で筋力を発揮させたいタイミングを声かけをしながらお客様と一緒に経験をしていただいています。

当施設では脳梗塞リハビリを中心に行っていますが、過度な運動負荷をかけられなくても、上記のようなトレーニング姿勢、関節および筋肉のアライメント、運動の順序等を配慮することで、運動中の筋活動が変化したお客様がいらっしゃいました。

よって、理想とされる筋力トレーニングの要素には、姿勢制御に着目した運動を背景に行う必要性があると改めて考えさせられました。

当施設でも、今まで行ってきた脳梗塞リハビリと今回得られた知識を取り入れた内容のリハビリを今後も提供させていただきたいと思っています。

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