上肢機能に特化した脳梗塞リハビリの研修会を開催しました!

報告

新横浜にあります 脳梗塞リハビリ専門 保険外サービス 「Discovery style」施設長の阿部です
当施設は、脳梗塞リハビリの質の向上のため、営業時間外または土日を使い、近隣のセラピストの皆さまと定期的な研修会を開催させていただいています
今回は、11月17日(土)~18日(日)の2日間は、外部から講師をお呼びして、「脳卒中片麻痺後遺症者の上肢機能(肩)の問題」をテーマに、当施設でセラピスト向けの研修会を開催させていただきました
その研修会の様子を今回簡単ですが、お伝えできたらと思っています。
当施設での研修会の特徴は、少人数制で、明日からの臨床に活かせる、より臨床場面に近い内容をテーマにし、講師の方を含め、参加者全員でテーマについて検討できる時間にすることをベースにさせていただいています。

1.研修会のテーマについて

今回のテーマは「脳卒中片麻痺後遺症者の上肢機能(肩)の問題」とさせていただき、上肢機能に焦点を当てつつ、肩の問題を考えました。
脳梗塞を発症すると、運動麻痺が起こってしまう上肢機能には、様々なことが起こります。
例えば、①感覚が鈍麻してしまい、物を感じられない手、②失調症状が強く、うまくコントロールできない手、③むくみが強い手、④連合反応が強く、硬くなってしまてい、身体から離れない手、⑤重たく感じ、歩き方に影響してしまう手など、症状は様々です。
このような症状を呈してしまっている上肢に対して、私たちセラピストができることとは何かを明確にしたいなと思っていました。
写真は、肩に亜脱臼があり、三角巾を使用し、上肢を保護している場面です。
これも一つの解決方法ですが、今回は違う視点である「姿勢制御」から上肢の問題について考えてみました。

2.研修会の中身

研修会は、講義や実技練習をメインに実施しましたが、その中でも実際に当施設をご利用していただいている方に協力をしていただき、ビデオを通して、深く肩を中心とした上肢機能について検討しました。講義していただいた内容を自分自身の身体を通して、体験することが一番理解が進むと私は思っていますので、セラピスト役と対象者役をそれぞれ参加者の方々に経験していただきました。
今回は、少人数にした特徴が活き、実際に経験した内容をシェアしたり、身体の使い方に癖が強い方に対してどういう応用をしていくかを、講師からしっかり提案をもらうことができました。

ビデオケースの検討では、姿勢の取り方が運動麻痺が残存している肩甲骨が後退しているため、全体の姿勢の屈曲傾向が強く、肩の重さを訴えることが多いお客様でした。
このような症状をお持ちの方は多々いらっしゃると思います。
実際に参加者の方の身体をお借りして、脳梗塞リハビリの方法を参加者全員で確認しました。
解決手段としては、いかに姿勢アライメントから評価し、現在取っている姿勢の特徴がどのように上下肢に影響を及ぼしているのかをつなぎ合わせる(臨床推論する)ことが重要でした。
視覚的には良い姿勢を取っているように見えましたが、支持基底面からの運動連鎖の状態など、座位姿勢を通して詳細な評価で確認していくことで、なぜ上肢が重たいのか?という理由に具体的な仮説が立てられました。

3.研修会を通して得られたこと

今回の2日間で得られたことは、、
・肩の問題に固執せず、姿勢をしっかり評価できること
・手は外部との感覚器官であり、また上肢の運動の発動は手からのスタートなので、手の状態をしっかり見ること
・運動を起こすためには、運動をしているという主体感であったり、手をしっかり認識でいる保持感が必要で、自己感がないとモチベーションそのものが低下してしまうため、運動を行うための意図であったり、予測を立てるために、動作過程を一緒に共有していくことが重要 など、たくさんの情報と体験をさせていただきました。

気づくとあっという間に時間が過ぎてしまっていました。
ですが、自分の身体を通して実感したこと、実感したことをハンドリングで再現することをお互いに声をかけあい、反復することは大切で、その積み重ねが臨床の一場面の結果として現れていくと実感した時間でした。

4.まとめ

今回、外部の方を講師にお招きし、「脳卒中片麻痺後遺症者の上肢機能(肩)の問題」をテーマに脳梗塞リハビリに関する研修会を行いました。
私たちが日頃悩んでいることを、気軽に話し合える場所、仲間がいることはとても大切です。
そのためには、このような機会を継続していくことが大切であり、継続することで、個人のレベルアップ、またはグループのレベルアップにつながり、実際のリハビリ場面で対象の方に対して、適切な脳梗塞リハビリを行えると考えています。医療も日進月歩であり、リハビリの内容も日進月歩でないといけません。
今後も、近隣のセラピストの皆さまと脳梗塞リハビリについて検討できる時間を作っていきたいと思っています。

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