脳梗塞を経験された方の歩行機能について研修会を開催しました。

報告

横浜市港北区新横浜地区にあります、脳梗塞リハビリ専門保険外サービス「Discovery style」施設長の阿部です。

当施設では、近隣のセラピストの皆さまと脳梗塞リハビリについて年数回、週末を使って、研修会を開催させていただいています。
今回、2019年4月27日(土)~28日(日)に、最前線で脳梗塞リハビリを行ってい先生を外部講師としてお呼びして、「脳卒中後遺症者の歩行機能に対する評価と治療の再考」をテーマに研修会を開催しました。

当施設の研修会のスタイルは、少人数制で全身参加型の研修会で、講師の先生と近い距離で、また参加された先生方同士で意見交換が行いやすい空間を作るように心がけています。
また、日々の臨床において、明日から実践できそうで、日々悩んでいる事柄をテーマにさせていただき、参加者全員でテーマについて考えていくことも、当施設の研修会のスタイルの一つです。

では、その研修会の中身をご紹介させていただきます。

1.2日間のデモンストレーションを通した歩行機能の再考

今回の研修会のメインは、当施設の全身コーディネートコースをご利用されているお客様にご協力いただき、歩行機能について必要な要素を確認を行いました。
また、実際に歩行場面で抱えている問題について脳梗塞リハビリ治療をどのように展開していくのかを、参加者全身で検討しました。

そして、、、何といっても今回、お客様のご協力もあり、2日間を通して90分のリハビリを行わせていただき、1日目のリハビリ効果を次の日2日目ににどのように生かしていくのか?ということも検討できました。

私たちセラピストは、自分以外のセラピストの脳梗塞リハビリ場面を実際に生で見るという機会は業務の時間の中では、新人時代を除いてはほとんどなく、このような時間はとても貴重な機会でした。

今回、デモンストレーションを通して確認できたことは、

①筋緊張の高い・低い部位と全身の状態との関係性をどのように判断するか?
筋緊張が高い部位に対して、私たちはモビライゼーション等を通して、筋緊張をコントロールしていくことが多いですが、そもそも筋緊張が高くなってしまっている明確な理由は何?

そのことを考えるきっかけとなるのが、姿勢筋緊張です。
現在、どのようなことが全身で行っているのか?について考えることが重要でした。

例えば、ベッドで寝ているのに、一方の肩甲骨が挙上していて、動きを要求すると動かしにくい。
または、一方の下肢が外旋し過ぎているのはなぜだろう?

上記の減少の背景には、一部のパーツのみに焦点を当てるのではなく、全身の状態を考えることが重要でした。

今回のデモンストレーション中では、ご協力いただいたお客様はT字杖と装具を使用して歩行されており、麻痺側下肢の感覚が乏しい状況で、非麻痺側上肢を過剰使用して、運動を行っていました。
普段の日常生活の中で上記のパターンを使用しているため、非麻痺側では肘関節で身体を屈曲および側屈して運動を開始するパターンが作られており、そのパターンが麻痺側上肢の連合反応であったり、麻痺側下肢でしっかり荷重支持ができない原因となっていました。

上記の運動パターンが背臥位の中でも行っており、麻痺側肩甲帯周囲の筋緊張が高い(連合反応)から、モビライゼーションをして筋緊張をコントロールできたとしても、運動を開始した途端に、麻痺側上肢の筋緊張が上がってしまったという経験は皆さんもあるのではないでしょうか?

このよなうなことを解決する考え方として、一部のパーツに目を向けることから一歩引いてみて、全身の状態(姿勢筋緊張)を観察してみることをお勧めしたいです。

そうすると、なぜ麻痺側肩甲帯周囲の筋緊張を高めておく必要性があるのかという理由が、他の部分の筋活動の低下から起こっていたりと、他の部位から起こっていたことが分かりました。

今回、2日間を通して、評価をしっかり行い、得られた情報をしっかり治療の展開に組み込みことができれば、何をしなければならないのか?ということをセラピストと対象の方とで共有しやすくなると改めて感じました。

2.まとめ

今回、2日間を通して歩行機能についての評価と治療を考えてきましたが、一番重要なことは、しっかりとした評価があってこそ、明確な治療の展開が見えてくるということだと私自身は思っています。

この2日間は、参加していただいたセラピストの皆さまにもきっと明日からの臨床に役立つ内容になっていると願っております。

今回、ご協力いただきましたお客様、また外部講師としてお越しいただいた先生に本当に感謝しております。

今後も、このような活動を継続して、日々の臨床に役立つ内容を検証していきたいと思います。

 

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